朝日新聞が元旦からスタートさせた文化面連載「感情模索」に、コメントが掲載されました。
連載の第3回、人気雑誌「小悪魔ageha」を取り上げた記事です。物語が空虚化し、承認こそが最も強く求められるようになった時代を、人気キャバ嬢雑誌を媒介にして描き出しています。書いたのは浜田奈美さん。AERA時代からのおつきあいで、非常にすぐれた文章を書かれる方です。
私のコメント部分は次の通り。
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ミニマムなリアリティーへの強い関心は、携帯小説の世界と酷似していると、『ケータイ小説家』の著者でジャーナリストの佐々木俊尚さんは指摘する。「他者は理解不能という前提で、それでも他者に接続して共感したいから、彼らは『それ、分かる』というミニマムなリアリティーに強く反応します。作品の先に、誰かとつながった感覚が得られたら、すぐ次を求める。これが今、文化的主流を数で圧倒する、サイレント・マジョリティー(静かな多数派)になっているのです」
連載の第3回、人気雑誌「小悪魔ageha」を取り上げた記事です。物語が空虚化し、承認こそが最も強く求められるようになった時代を、人気キャバ嬢雑誌を媒介にして描き出しています。書いたのは浜田奈美さん。AERA時代からのおつきあいで、非常にすぐれた文章を書かれる方です。
私のコメント部分は次の通り。
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ミニマムなリアリティーへの強い関心は、携帯小説の世界と酷似していると、『ケータイ小説家』の著者でジャーナリストの佐々木俊尚さんは指摘する。「他者は理解不能という前提で、それでも他者に接続して共感したいから、彼らは『それ、分かる』というミニマムなリアリティーに強く反応します。作品の先に、誰かとつながった感覚が得られたら、すぐ次を求める。これが今、文化的主流を数で圧倒する、サイレント・マジョリティー(静かな多数派)になっているのです」