4日配信の有料メルマガ「ネット未来地図レポート」は、ポスト311時代のノマドライフスタイル(番外編)。今回は生活のリスク分散の一環として、「セカンドホーム兼セカンドオフィス」の可能性についてくわしく解説しています。
以下は本文の抜粋から
今回は、ノマドライフスタイルの番外編として「生活の多様化」の課題を取り上げたいと思います。
前回も書いたように、いまや仕事と生活のリスクを自分でマネジメントしなければならない時代になりました。仕事のリスク分散としてのポートフォリオ化はすでに書いたとおりですが、生活のリスク分散も必要になってきています。東日本大震災の最大規模の余震はいつやってくるのか? それが数か月後に来るのか、あるいは数年後に来るのかはだれにもわかりません。またそれが東京直下型地震となる可能性も考えなければなりません。
企業の間では、震災直後から関西や九州などに本社機能を分散させる動きが始まっています。たとえば最近でいうと、YKKが本社機能を富山県黒部市に一部移転することを決めたそうです。中日新聞の記事によると、黒部市の事業所はファスナーや顕在などの製造と技術開発の中核拠点。ここに東京の本社から管理部門など外部との折衝が少ない部署をピックアップして数百人規模で移転させていく方向のようです。
YKKの吉田忠裕会長は会見でこう語っています。「いろんな本社機能を東京に集中させる必要はない」「あくまで本社は東京」「黒部とは新幹線で二時間程度で結ばれる。 国内外の情報の受発信を黒部からもできるようになればいい」
社員の側としては、余儀なく転勤を強いられる問題とかも生じてくるわけですが、しかし企業としてはこのリスク分散は当然の対応でしょう。
さらに足腰の軽いベンチャーなどでは、開発拠点を北海道など電力不足の心配が無くて涼しい地域に移そうという動きもいくつか出てきているようです。実際、営業や広報など外部とコンタクトのある部門を除けばほとんどの部署は東京にある必要はないわけです。
そしてこの考え方は、今後は個人にも適用されていくべきかもしれません。特にノマドに生きるフリーランサーにとっては、こうした生活(+仕事場)のリスク分散は看過してはならないテーマなのではないかと思います。
フリーランスの場合、自宅以外に仕事場を借りている人は少なくないと思います。しかし自宅も仕事場も東京にあるという状況は、地殻変動期のリスク分散観点から見るとあまり喜ばしくない状況です。このワークスタイルのポートフォリオをいったん組み替えてみてもいいかもしれません。
【現状】
生活 自宅(東京)
仕事 仕事場(東京)
【将来】
生活 自宅(東京)
仕事 自宅(東京)+仕事場(どこか別の街)
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